知らない単語は脳のエネルギーを消費する
知らない単語
「qawsedrftgyhujikolp」
上記の単語を知っていますか?
アルファベット19文字です。
初見の単語だと、読み上げるだけでも
「クァ?」「セ?」「ドゥ?」「ル?」「フ?」「トゥ?」「グ?」「イ?」「フ?」「ジ?」「コ?」「ル?」「プ?」
のように前から順に少しずつ解読していく作業が必要になります。
そして、初見の単語なので読んだところで意味は分かりません。
こっちの単語なら知ってる?
「くぁwせdrftgyふじこlp」
こっちの単語なら知っていますか?
15文字です。
パソコンのキーボードで、左上から2段目と3段目を右側に向かって2本指でダーッと押していったときに表れる文字です。
通称フジコ。
インターネットスラングの1種です。
「声にならない声」を表現するときに使います。
たとえば、タンスの角に足の小指をぶつけた時のうめき声なんかですね。
理解できると消化が早くなる
「qawsedrftgyhujikolp」=「くぁwせdrftgyふじこlp」
上記は英語ではなく日本語のネットスラングの話ですが、意味不明な文字列は消化するのに脳がものすごくエネルギーを消費します。
逆に、理解できると少ないエネルギーで情報を処理できます。
「くぁwせdrftgyふじこlp」の場合、「くぁ~~~ふじこ~~~」の部分だけ目に入れば、中間の「wせdrftgy」のあたりは脳では処理せずにスルーしている人が多いと思います。
ぱっとみで「ああ、あれね」となった時点で、「15個の文字」ではなく「1つの単語」に変換して脳が処理をスキップしています。
英語の語彙力を増やそう
英文:「The pen is mightier than the sword.」
和訳:「ペンは剣よりも強し」
有名なフレーズですね。
- アルファベットすら知らない人にとっては、
「The pen is mightier than the sword.」というフレーズは、
50個程度の直線と曲線の塊です。
同じ文章を書き映しなさいと言われたら、正確に書き映すだけでも結構な時間がかかると思います。 - アルファベットを知っている人にとっては、
「The pen is mightier than the sword.」というフレーズは、
28文字のアルファベットの集合です。 - 「the」「pen」などそれぞれの単語を知っている人にとっては、
「The pen is mightier than the sword.」というフレーズは、
7つの「単語」の集合です。 - 「ペンは剣よりも強し」を知っている人にとっては、
「The pen is mightier than the sword.」というフレーズは、
1つの塊です。
事前に知っているものが多いほど、脳の処理が早く楽になります。
たとえば、だれかがジョークで
「The beer is mightier than the sword.」
と言ったとします。
原典のフレーズさえ知っていれば、
「beer」 + 「The pen is mightier than the sword.」
という構造がすぐにわかるので、頭の中では部品2つ分を組み合わせるだけで情報を処理できます。
「ビール最強」
「お酒大好き」
「ケンカなんかしてないでビール飲もうぜ」
たぶん、こんな感じのニュアンスでしょう。
まとめ
語彙力を増やしましょう。
英語慣れしましょう。
知っているフレーズが増えると
「As many as」と聞こえてきた時点で、
「どうせ後ろには
- 「you want」
- 「you like」
- 「you need」
みたいなのくるんだろう」
と心の準備ができるようになります。
コメント